馬を英語でhorseというのは有名ですね♪
でも英語には他にも、
馬を意味する表現が沢山ある
のを知っていますか?
- 小さな馬
- 乗馬用
- 子馬
- 口語での表現
etc
この記事では馬に関する英語を、大きく3つに分けて紹介していきます。
目次(クリック・タップで移動します)
1. 馬を意味する7つの英単語では、
馬を意味する日本語と英単語、そして
英単語のGoogle画像検索結果
を表にまとめています。
画像検索結果を見ると英単語を覚えやすい
ので、ぜひクリックするようにしてください。
馬を使った英語のイディオム
を紹介します。
最後の3. 馬の英語豆知識では、「馬小屋」を英語で何と言うか等の豆知識を紹介します。
1. 馬を意味する7つの英単語
さて、それでは馬を意味する英単語を見てみましょう。
7つの単語を覚えやすいように表にしてあります。
画像検索結果をクリックしてもらえば、
それぞれ単語がどんな外見の馬を指すのか、イメージで覚えられますよ♪
日本語 | 英単語 | 画像検索結果 |
---|---|---|
馬 | horse | horse |
馬(口語) | nag | nag |
小さな馬 | pony | pony |
乗用馬 | mount | mount |
子馬 | colt | colt |
軍馬 | steed | steed |
種馬 | stallion | stallion |
horseの検索結果は、普段イメージする馬の画像ばかりですね。
nagの結果には少しコミカルなものある気がします。口語だからですかね。
ponyでは、小さな馬の画像が表示されてます。
mountでは乗馬のシーンが沢山出てくるので分かりやすいです
coltは子馬の画像が可愛いですね。
steedはどうでしょう。軍馬というだけあって、猛々しい感じがあります。
stallionは種馬というだけあって去勢されていない雄馬なので、荒々しい画像が多いですね。
(画像検索を使った英単語の覚え方については、
↓の記事も参考にしてください♪
関連記事:
英単語を覚えるのが楽になりますよ。
ここからは、馬を意味する7単語について、それぞれ少しずつ補足情報をお伝えしますね。
ここで補足する表現(タップ・クリックで移動します):
1-1. horse: 馬
horseに対する英語圏での扱いは両極端で、
- 従順・高貴な動物
- 好色・愚かさの象徴
の、両方のイメージを持たれています。
1-2. nag: 馬の口語
nagには
老いぼれ馬、駄馬
の意味もあります。
1-3. pony: 小さな馬
ponyには、
(同類のうちの)小型のもの
という意味があります。
1-4. mount: 乗用馬
mountは元々、
(馬に)乗る
という意味の動詞です。
1-5. colt: 子馬
coltには、
青二才、無経験な若者
という意味もあります。
1-6. steed: 軍馬
steedは軍馬という意味ですが、英語の古い表現には、
destrier
というものもあります。
(中世の騎士の)軍馬
のことです。
1-7. stallion: 種馬
stallionはスラングで、
精力の盛んな男
としても使われます。
2. 馬を使った21の英語表現(イディオムとスラング)
さて、ここからは、馬を使った英語表現を21個紹介します。
紹介するのものの中に、かなり下品な表現もあるので、ご注意ください!
ここで紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
- 2-1. put the cart before the horse: あべこべなことをする
- 2-2. beat a dead horse: 済んだ問題を論議する
- 2-3. look a gift horse in the mouth: もらい物のあら捜しをする
- 2-4. check out horses’ teeth: 十分吟味する
- 2-5. get on one’s high horse: 偉そうにする
- 2-6. come (down) off one’s high horse: 偉そうな態度をやめる
- 2-7. back the wrong horse: 成功する見込みや勝ち目のない人やものを支持する
- 2-8. enough to choke a horse: 膨大に
- 2-9. from the horse’s mouth: (また聞きでなく)直接に、信ずべき筋から
- 2-10. get on one’s horse: 急ぐ
- 2-11. hold one’s horses: はやる気持ちを抑える
- 2-12. I could eat a horse.: 腹がすいている
- 2-13. willing horse: 進んで仕事をする人
- 2-14. spur a willing horse: 必要以上に拍車をかける
- 2-15. horse around: ふざける
- 2-16. lay the saddle upon the right horse: 責めるべき人を責める
- 2-17. (as) strong as a horse: きわめて頑健な
- 2-18. close the barn door after the horse has left: 起こったことは取り返しがつかない
- 2-19. work like a horse: 馬車馬のように働く
- 2-20. a one-horse race: 誰が勝つかわかりきっている競争[試合]
- 2-21. Does a wooden horse have a hickory dick?: ばかな質問をするんじゃない
2-1. put the cart before the horse: あべこべなことをする
あべこべなことをする、という意味の英語表現です。
フレーズの中にあるcartは馬車という意味、
horseはもちろん馬です。
そのまま訳すと「馬の前に馬車を置く」で、
これはたしかに「あべこべ」ですね♪
↓のように使います。
Kate puts the cart before the horse in most of her project.
訳:
ケイトは彼女のプロジェクトの大部分において、あべこべなことをしている。
putは、
- set
- get
- have
に言い換えることができます。
2-2. beat a dead horse: 済んだ問題を論議する
済んだ問題を論議する、無駄骨を折る、という意味の英語表現です。
直訳すると「死に馬を叩く」ですね。
なお、
beat a dead horseはアメリカでの表現で、
イギリスではflog a dead horse
と言います。
2-3. look a gift horse in the mouth: もらい物のあら捜しをする
もらい物のあら捜しをする、という意味の英語表現です。
馬の年齢は歯で分かる
ことからこの表現ができました。
英語圏ではことわざとして、
以下のように使われることが多いです。
Don’t look a gift horse in the mouth.
訳:
もらい物のあらを捜すな。
2-4. check out horses’ teeth: 十分吟味する
上の”look a gift horse in the mouth“からできた表現で、
十分吟味する
という意味です。
直訳すると、「馬の歯を調べる」ですね。
2-5. get on one’s high horse: 偉そうにする
偉そうにする、怒る、不機嫌になる、といった意味の表現です。
大きな馬の上から人を見下ろしているひと
を想像すると覚えやすいですよ。
↓のように使うことができます。
We can’t get on our high horse and judge other countries by our own standards.訳:
偉そうに振舞って、他の国のことを自分の国の基準で判断することはできない。出典: Cambridge Dictionary of American Idioms
get onは、
- be on
- mount
- ride
に言い換えることができます。
2-6. come (down) off one’s high horse: 偉そうな態度をやめる
“get on one’s high horse“とは反対に、
偉そうな態度をやめる、怒るのをやめる、機嫌を直す
という意味で使われます。
偉そうに馬の上に乗ってたひとが馬から降りてくるところ
を想像すれば覚えやすいです。
comeは、「get」に言い換えることができます。
2-7. back the wrong horse: 成功する見込みや勝ち目のない人やものを支持する
成功する見込みや勝ち目のない人やものを支持する、という意味で使われる表現です。
↓のように使います。
It was only after we’d invested all the money that we discovered we’d been backing the wrong horse.訳:
全額を投資したすぐ後に、我々は、自分達が勝ち目のないものを支援し続けていたことに気づいた。出典: Cambridge Dictionary of American Idioms
同じ意味の表現に、
bet on the wrong horseというものがあります。
どちらも競馬に由来する英語表現で、
そのまま
負け馬に賭ける
を意味することもあります。
2-8. enough to choke a horse: 膨大に
膨大に、 とてつもなく、という意味で、副詞として使います。
↓のように使います。
I saw a dog big enough to choke a horse.
訳:
とてつもなくでかい犬を見たんだよ。
名詞として
膨大な量
という意味にもなります。
馬を窒息させるほどの藁(ワラ)
を想像してもらえると、覚えやすいですよ。
日本語でもたくさん飲み食いすることを、
牛飲馬食
と言いますね。
英語圏でも馬は大食いだと言うイメージがあるんですね。
2-9. from the horse’s mouth: (また聞きでなく)直接に、信ずべき筋から
口語的な英語表現で、
(また聞きでなく)直接に、信ずべき筋から
という意味で使われます。
Wikitionaryという辞書サイトには以下の用例が出ていました。
If you don’t believe me, go talk to him and hear it straight from the horse’s mouth. It’s true.
訳:
僕のことを信じないなら、彼と話して直接聞けよ。本当なんだから。
参考ページ: straight from the horse’s mouth – Wiktionary
競馬情報を直接馬から聞いた
というのが元の意味です。
面白い表現ですよね♪
2-10. get on one’s horse: 急ぐ
急ぐ、すぐに出発する、という意味の表現です。
例えば以下のように使います。
Get on your horse or you’ll be late for work.
訳:
すぐに出発しないと仕事に遅れるよ。
カウボーイが馬に飛び乗って急いで出かける場面
を想像すると覚えやすいですよ♪
2-11. hold one’s horses: はやる気持ちを抑える
はやる気持ちを抑える、あせらない、という意味の英語表現です。
普通は、命令文で使われます。
Hey, hold your horses!
訳:
おい、あせるなって!
手綱で馬を止めているシーン
を想像すれば、覚えやすいです♪
2-12. I could eat a horse.: 腹がすいている
(馬が食べられる程)腹がすいている、
という意味の英語表現です。
これはこのまま使えますね♪
2-13. willing horse: 進んで仕事をする人
進んで仕事をする人
という意味の英語表現です。
直訳すると「自発的な馬」です。
2-14. spur a willing horse: 必要以上に拍車をかける
上の”willing horse“に関係する英語表現で、
必要以上に拍車をかける、しつこく尻をたたく
という意味です。
多くの場合、ことわざとして以下のように使われます。
Don’t spur a willing horse.
訳:
いそいそと進む馬に拍車をかけるな。
(=余計な世話は焼くな)
2-15. horse around: ふざける
ふざける、馬鹿騒ぎをする、という意味の英語表現です。
以下のように使います。
Stop horsing around, you’ll break something!
訳:
馬鹿騒ぎはやめなさい.そのうち何か壊しそうだ!
出典: ジーニアス英和大辞典
この表現は「のらくら働く」、「仕事に打ち込まない」という意味でも使われます。
2-16. lay the saddle upon the right horse: 責めるべき人を責める
責めるべき人を責める、という意味のイギリスで使われる表現です。
反対に、「お門違いの人を責める」という時は、
lay the saddle upon the wrong horse
と言います。
正しい(または間違った)馬に鞍(くら)を乗せる
というのが元々の意味です。
どちらの表現でもlayは、
- put
- set
に言い換えることができます。
2-17. (as) strong as a horse: きわめて頑健な
きわめて頑健な、という意味の英語表現です。
馬のように丈夫だ
ということですね。
関連記事:
2-18. close the barn door after the horse has left: 起こったことは取り返しがつかない
起こったことは取り返しがつかない、という意味の表現です。
同じ意味の表現に、
- cry over spilled milk
- cry over spilt milk
があります。
日本語の
覆水盆に返らず
似た表現ですね。
2-19. work like a horse: 馬車馬のように働く
馬車馬のように(がむしゃらに)働く、という意味の表現です。
work like a dogと言うこともできます。
2-20. a one-horse race: 誰が勝つかわかりきっている競争[試合]
誰が勝つかわかりきっている競争[試合]
のことを、英語ではこのように表現します。
例えば以下のように使います。
This election has been a one-horse race right from the start.
訳:
この選挙は初めから誰が当選するか分かりきったものだった。
馬一匹だけのレースってことですね。
2-21. Does a wooden horse have a hickory dick?: ばかな質問をするんじゃない
ばかな質問をするんじゃない、わかりきったことだろうが
と言う時に、英語ではこんな下品なスラングがあります。
直訳をすると、
木馬はヒッコリーのち○こを持ってるのか?
です。
同じ意味の表現に、
Does a bear shit in the woods?があります。
これまた下品な表現です。
3. 馬の英語豆知識
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、
馬についての英語豆知識
を紹介しますね。
リラックスしてお読みください♪
ここで紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
3-1. 馬小屋
馬小屋のことは英語で、
a stable
といいます。
3-2. 競馬
競馬は英語で
a horse racing
です。これは分かりやすいですね。
3-3. 馬の鳴き声は英語でどう表記する?
馬の鳴き声は英語で書くときは
- whiny
か - neigh
表記します。
日本語はヒヒーンなので、だいぶ違いますね。
3-4. 競走馬
競走馬は英語で
a race horseと言います。これも分かりやすいですね。
3-5. 乗馬
乗馬は
riding on horsebackと言います。
「馬にまたがる」、「馬に乗る」は、
-
mount a horse
または - get on a horse
と言います。
3-6. 馬油
スキンケアにいい「馬油」。
英語では
horse oilと言います。そのまんまですね。
3-7. 跳ね馬を英語で何て言う?
跳ね馬は英語で
- a bucking horse
- an unmanageable horse
- a restive horse
と、色々な言い方があります。
3-8. 暴れ馬 / じゃじゃ馬を英語で何て言う?
- a restive horse
- a wild horse
- an unruly horse
- a runway horse
- a rampaging horse
と、沢山の言い方があります。
3-9. 馬の耳に念仏
英語では
like water off a duck’s backと言います。
アヒルの背中からどんどん水が流れていっちゃう
ってことですね。
3-10. 馬が合う
日本語には、人との関係がうまくいくという意味の、
馬が合う
という表現があります。
この表現は英語だと、
get along well withと言います。
They seem to get along well with each other.
訳:
二人は馬が合うらしい。
3-11. スーホの白い馬
ぼくと同世代(昭和後半生まれ)のひとは、小学校の国語教科書でこの話を読んだ方も多いと思います。
今も教科書で使われてるのかな?
スーホの白い馬
は英語で、
Suho’s white horse、または、Sukh’s white horse
というそうです。
4. まとめ
この記事ではここまで、
を見てきました。
horseの補足でも書きましたが、馬は英語圏で、
- 従順・高貴な動物
- 好色・愚かさの象徴
両方のイメージがあるせいか、
イディオムやスラングが意味することも幅広い
ものでしたね。
記事の中で紹介した表現、機会があったら使ってくださいね♪
あ、
“Does a wooden horse have a hickory dick?”
は、なるべく使わないほうがいいと思いますよ!
以上、馬に関する英語表現のご紹介でした!
5. 参考ページ
この記事の作成には、以下の英語類語サイトを参考にしました。
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