カエルを意味する英語が2つあるって知ってました?
1つはたぶん知ってるはず。
そう、frogです。
じゃあもう1つ、
ヒキガエルって意味の英単語は何か分かりますか?
カエルを意味する英単語を解説した後、
カエルを使った英語表現を7つご紹介!
日本でも有名なあのことわざもあって、
かなりおもしろいです!
目次(タップ・クリックで移動します):
1. カエルを意味する英単語
記事の冒頭で、
ヒキガエルって意味の英単語は何か分かりますか?
という質問をしました。
答えは、
toad
です。
正解できましたか?
カエルに関する英単語をイメージしやすいよう、
frogとtoadの違いを表にしました。
画像を見ると身につきやすいので、
画像検索結果もクリックしてくださいね。
日本語 | 英単語 | 画像検索結果 |
---|---|---|
カエル(総称) | frog | frog |
ヒキガエル | toad | toad |
toadの検索結果には、
ちょくちょくスーパーマリオのキノピオが出てきますね。
彼の英語名はtoadなんですって。
彼のことは気にせず、ヒキガエルの画像を見て、toadを覚えましょう。
画像検索を使った英単語の覚え方は、
↓を参考にしてください。
関連記事:
英単語がなかなか覚えられない…
って悩みがあるなら、おすすめの記事です。
1-1. frogとtoadについての補足事項
frogとtoadには上で紹介した以外の意味もあるので、少しだけ解説しますね。
1-1-1. frogのスラング
frogはカエル以外に、スラングで、
フランス人
という意味で使われることがあります。
昔、
フランス人はカエルをよく食べる
と思われていたため、このような使われ方をするようになりました。
Stephen King(スティーブン・キング)のNeedful Thingsという小説を読んでいたら、こんな文がありました。
(訳)
だったら代わりにお前を何回も蹴ってやろうじゃねえか、このくそフランス野郎。
スティーブン・キングの文からも分かるように、
とても侮蔑(ぶべつ)的な表現
なので、絶対に使わないようにしましょう!
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1-1-2. toadの別の意味
toadはヒキガエル以外に、
いやなやつ
という意味で使われることがあります。
2. カエルを使った英語表現(イディオムとスラング)
さて、
ここからはカエルを使った英語表現のご紹介です。
日本語と全く同じ表現のものもあれば、
英語を見ただけだと、
え?なんで?
って表現もあって、かなりおもしろいですよ♪
ここで紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
2-1. a big frog in a small pond: 井の中の蛙(かわず)
井の中の蛙(かわず)、
お山の大将という意味の英語表現です。
↓のように使います。
The trouble with Mr. Black is that he’s a big frog in a small pond. He needs more competition.
(訳)
ブラックさんの問題は、井の中の蛙だってことだ。彼にはもっと競争が必要だよ。
2-2. a small frog in a big pond: 末端の人間
末端の人間、
大組織[集団]の中のちっぽけな個人、という意味です。
「a big frog in a small pond」と反対で、
smallとbigが入れ替わっている
ことにご注意ください。
直訳すると、大きな井戸のなかの小さなカエルですね。
↓のように使います。
When Donald transferred to a larger high school, he found himself a small frog in a big pond.
(訳)
より規模の大きい高校に転校したとき、ドナルドには自分が大集団の中のちっぽけな存在に思えた。
smallはlittleに言い換えることができます。
2-3. knee-high to a frog[a toad]: とても小さい
とても小さい、ちっちゃいという意味の表現です。
背がカエルのひざ(=knee)までしかないと、比喩で言っているんですね。
あまり良くない例ですが、以下のように使うことができます。
My son’s been smoking since he was knee-high to a frog.
(訳)
僕の息子はとても小さな頃からタバコを吸っている。
a frog, a toadは、 a grass hopper, a duck, a mosquitoに言い換えられます。
※ knee-high to a grass hopperが一番よく使われます。
2-4. have a frog in the [one’s] throat: しわがれ声である
[のどを痛めて]しわがれ声である、という意味の英語表現です。
確かにカエルがのどに入っていればしわがれ声になりますね…。
例えば、以下のように使います。
I couldn’t hear clearly what grandpa said since he had a frog in his throat.
(訳)
おじいちゃんはのどを痛めてしわがれ声だったので、わたしは彼の言ったことがうまく聞こえなかった。
※grandpa: おじいちゃん
there’s a frog in someone’s throatと言い換えることもできます。
someoneには人がはいります。
2-5. a toad under a harrow: 常に迫害される人
ここから紹介する3つの表現は、今はあまり使われない古風なものです。
古い文章を読めば出てくるかもしれないし、まったく役に立たないとは言い切れませんよ!
「a toad under a harrow」は、
常に迫害[圧迫]される人
という意味の英語表現です。
harrowというのは日本語訳もそのままハローです。
スパイク状の歯または円板をつけた農具のことですよ。
↓の機械のことをharrow(ハロー)と言います
こんな恐ろしいものの下にいるヒキガエルは、
確かに迫害される人の比喩にぴったりですね^^;
2-6. eat a person’s toads: 人にへつらう
人にへつらう、という意味の古い英語表現です。
toadはヒキガエルですね。
由来は下の「toadeater」のところを参照してください。
2-7. toadeater: おべっか使い
おべっか使い、という意味です。
ヒキガエルを食べる人(= eater)が、
なぜおべっか使いなのかというと、
その昔、
ヒキガエルは解毒作用があると考えられており、
やぶ医者が助手にヒキガエルを食べさせていたんですって。
ということでtoadeaterは、
有毒とされていたヒキガエルを食べ(るふりを)させたことに由来する表現です。
3. カエルの英語豆知識
最後にちょっとだけ、カエルについての英語豆知識を3つだけご紹介します。
ここで紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
3-1. カエルの鳴き声は英語で?
英語では、カエルの鳴き声を croakと書きます。
発音記号は[króuk]。無理やり日本語読みすると「クローク」です。
3-2. 蛙の子は蛙
同じ意味の表現はありますが、
英語ではfrogを使いません。
- Like breeds like.
- Like father, like son.
- Like mother, like daughter.
と表現します。
後の2つは、
「この親にしてこの子あり」と訳したほうがいいですね。意味は一緒だけど。
ちなみに、2013年の日本映画、「そして父になる」の英題は、Like father, like sonです。
3-3. カエルの合唱
カエルの合唱は英語で、
a frog’s chorusと言います。
これは分かりやすいですね^^
4. まとめ
カエルを意味する英語は2つあって、
- カエルの総称はfrog
- ヒキガエルはtoad
です。
frogにはスラングで、フランス人という意味がありますが、使わないようにしましょう。
カエルなのでjumpと結びついた英語表現が多い?
と思ったら、1つもありませんでしたね。
でもおもしろい表現が多かったんじゃないでしょうか?
この記事を読んだことで、
英語力がアップしたと思いますよ♪
5. 参考ページ
この記事の作成には、以下の英語辞書サイトを参考にしました。
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