あなたは「賢い」という意味の英語をいくつ言えますか?
- 頭が良い
- 物知りである
- 才能がある
etc.
「賢い」といっても色々あり、それぞれに対応した英語表現があります。
これから有名なものからマイナーなものまで、「賢い」という意味の英語表現22個を、例文と一緒に紹介します!
この記事に書いてあることをマスターすれば、「賢い」を意味する英語が使い分けられるようになりますよ。
目次(タップ・クリックで移動します)
1. 頭が良い・頭の回転が速いという意味を持つ8つの「賢い」
それではまず、「賢い」というと最初にイメージされる、
- 頭が良い
- 頭の回転が速い
という意味の英語を8つ紹介するところから始めていきますね。
この章で紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
1-1. clever: 頭がいい(イギリス英語)
「clever」は、頭がいい、利口な、利発な、という意味の「賢い」です。
主にイギリス
で使われます。
(目に見える表面的な部分が)利口である、頭が良い
というニュアンスで使われます。
「clever」は文脈によって、「ずる賢い」という意味にもなります。
Of all the students in the class, Laura is the cleverest at mathematics.
(訳)
クラスの生徒全員の中で、ローラがいちばん数学ができる。
1-2. smart: 頭がいい(アメリカ英語)
「smart」は上の「clever」と同じく、頭がいいというニュアンスですが、
主にアメリカ
で使われます。
「clever」と同じく、「ずる賢い」という意味にもなります。
We have a smart dog.
(訳)
わが家では賢い犬を飼っている。
1-3. wise: 知恵がある
「wise」は、知恵がある、判断力を持った、賢明な、という意味で使う「賢い」です。
経験に裏打ちされた賢さがある
というニュアンスで用いられます。
The older that we get, the wiser we become.
(訳)
年を取れば取るほど賢くなる。
1-4. sagacious: 聡明な
「sagacious」は、聡明な、 しっかりした判断力をもった、という意味で使う「賢い」です。
「wise」よりも文語的
な表現です。
My grandfather used to be a sagacious diplomat.
(訳)
祖父は聡明な外交官だった。
1-5. intelligent: 高い知能を持つ(生まれつき理解が早い)
「intelligent」は、高い知能を持つ、聡明な、と言う意味で使う賢いです。
生まれつき理解が早く、的確な判断を下す能力がある
ことを示す表現です。
Dolphins seem like more intelligent beings than humans.
(訳)
イルカは人間以上に賢い存在のように思える。
1-6. intellectual: 生まれつき理解が早く、知的なものに興味がある
「intellectual」は、「intelligent = 生まれつき理解が早い」であると同時に、
知的なものに興味がある
ことを示す表現です。
Donna is an intellectual girl, like her mother.
(訳)
ドナは母親に似て、理知的な少女だ。
1-7. bright: 頭がいい(よく気がつく)
「bright」は、頭がいい、利口な、聡明な、という意味で使う口語表現の「賢い」です。
よく気がつく、めざとい、というニュアンスで使われることもあります。
My son is naturally bright.
(訳)
ぼくの息子は生まれつき頭がいいんだ。
1-8. brainy: 頭の切れる
「brainy」は、頭の切れる、頭がいい、という意味で使う口語の「賢い」です。
ニュアンスとしては、
「intelligent」をカジュアルにいったもの
と考えてください。
ちなみにこの単語は
brain(脳) + y(名詞を形容詞にする接尾辞)
という構造になっています。
※接尾辞 = 単語の後ろについて品詞を変化させるもの
My parents told me to study harder than other kids because I wasn’t very brainy.
(訳)
お前は頭が悪いのだから、人一倍勉強しろと親に言われた。
2. 物知りである・教養があるという意味を持つ5つの「賢い」
たくさんの物事を知っている人は、やはり賢くみられますよね。
ここでは、
- 物知りである
- 教養がある
という意味で使う英語の「賢い」を5つ紹介します。
この章で紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
2-1. educated: 普通以上の教育を受けた
「educated」は、教育を受けた、教養のある、という意味の「賢い」です。
普通以上の教育を受けた
という意味合いで使います。
Natalie is a highly educated woman.
(訳)
ナタリーは高学歴の女性だ。
2-2. academic: 学問の
「academic」は、学問の、学究的な、という意味で使う表現で、「賢い」という意味が込められることがあります。
He felt like a fish out of water in an academic atmosphere.
(訳)
彼は学問的な雰囲気の中でひどく場違いな気持ちを味わった。
※
a fish out of water = 場違いの人間
2-3. bookish: 本好きな(侮蔑的)
「bookish」は、本好きな、学究的な、学者ぶった、という意味で使う「賢い」です。
本ばかり読んでいるという、侮蔑のニュアンスが含まれます。
My father was a bookish person.
(訳)
父は学究的な人だった。
2-4. erudite: 博学な
「erudite」は、博学な、学問的な、という意味で使う「賢い」です。
普通、ほめ言葉として用いられます。
Ferdinand de Saussure was one of the most erudite men of his age.
(訳)
フェルディナン・ド・ソシュールは、彼の時代の最も博学な人物のうちの一人だ。
2-5. knowledgeable: ~に精通している
「knowledgeable」は、~に精通している、聡明な、という意味で使う「賢い」です。
He is knowledgeable about ancient history.
(訳)
彼は古代史に精通している。
3. 才能がある・能力があるという意味を持つ9つの「賢い」
語学や芸術の才能がある人や、仕事をばりばりこなす能力がある人も、「賢く」見えますね。
最後に、
- 才能がある
- 能力がある
という意味で使う「賢い」を9つ紹介します。
この章で紹介する表現(タップ・クリックで移動します):
3-1. talented: 生まれつきの能力がある
「talented」は、生まれつきの能力がある、才能のある、有能な、という時に使う表現で、「賢い」の意味にもなります。
You are talented at learning languages.
(訳)
あなたには語学習得の才能がありますよ。
3-2. gifted: ずばぬけた才能がある
「gifted」は、ずば抜けた才能がある、天賦(てんぶ)の才能がある
という時に使う表現で、「賢い」の意味でも使います。
ちなみに、
「(神などが)才能を授ける」という意味の動詞「gift」が形容詞化したものが、giftedです。
There’s a tendency for highly gifted people to suffer setbacks.
(訳)
ずば抜けた才能がある人は、得てして挫折(ざせつ)しやすいものだ。
※
tendency for ~ = ~の傾向がある
※
setback = 挫折、つまずき
3-3. brilliant: きわめて優秀な
「brilliant」は、きわめて優秀な、才気あふれた、というときに使う表現で、「賢い」の意味でも用いられます。
He was brilliant at grasping the gist of a book.
(訳)
彼は本の要点をつかむ才能がずばぬけていた。
※
gist = 要点、骨子
3-4. able: (物事を達成する)能力がある
「able」は、能力がある、~することができる、という時に使う表現です。
物事を成し遂げるのに必要な能力を備えている
というニュアンスで、「賢い」の意味でも使われます。
この意味でableを使うと硬い感じがするので、次に紹介する「competent」のほうがよく使われます。
She was one of my able students.
(訳)
彼女は私の有能な学生の一人だった。
3-5. competent: (潜在的または努力によって獲得した)能力がある
「competent」は、能力がある、有能な、という時に使う表現で、「賢い」の意味でも用いられます。
潜在的能力または多くの努力を積んで得た能力がある
というニュアンスで使われます。
He has proved himself a perfectly competent administrator.
(訳)
彼は自分がきわめて有能な行政官であることを立証した。
※
administrator = 行政官
3-6. capable: (業務などを問題なくやれるだけの)能力がある
「capable」は、能力がある、有能である、という時に使う表現で、「賢い」の意味でも用いられます。
特定の業務などを問題なくやれるだけの能力がある
ことを示す表現です。
The young entrepreneur has a capable mind.
(訳)
その若き起業家は頭がいい。
※
entrepreneur = 起業家
3-7. apt: もの覚えが早い
「apt」は、もの覚えが早い、(勉強が)よくできる、という意味で使う「賢い」です。
She is an apt girl.
(訳)
彼女はもの覚えが早い女の子だ。
3-8. proficient: 堪能な
「proficient」は、堪能な、熟達した、という時に使う表現で、「賢い」の意味でも用いられます。
He is proficient in French.
(訳)
彼はフランス語に堪能だ。
3-9. precocious: (知能面で)発達の早い
「precocious」は、(知能面で)発達の早い、早熟の、という意味の「賢い」です。
(身体的に)発達が早い、ませた、と言う意味でも用いられます。
That precocious eight-year-old can already do algebra and geometry.
(訳)
あの8歳の子は知的発達が早く、もう代数も幾何もできる。
※
algebra = 代数
※
geometry = 幾何
4. まとめと関連記事
ここまで記事を読んでいた頂き、ありがとうございました。
記事では、「賢い」を意味する22個の英語表現を見てきました。
内容を一部だけ振り返ると、
「1. 頭が良い・頭の回転が速いという意味の「賢い」」では8個の表現を紹介しました。
「 clever」と「smart」は意味は同じでも、イギリス英語とアメリカ英語の違いがあるんでしたね。
「2. 物知りである・教養があるという意味の「賢い」」では5つの英語表現を紹介しました。
「bookish」なんていうちょっと嫌な言い方もありましたね。
「3. 才能がある・能力があるという意味の「賢い」」では9個の表現を紹介しました。
「able」よりも「competent」のほうがよく使われる理由を覚えていますか?
知らない表現もあったのではないでしょうか?
英語表現を覚えて使い分けるには、
繰り返し
が大切です。
例文を音読したり、
タイピングしたりすると効果がありますよ♪
ぜひぜひ、
この記事を何度も読んで、英語の「賢い」をマスターしてください!
ちなみに、反対語も一緒に勉強すると効果的ですよ♪
↓↓
関連記事:
5. 参考ページ
この記事の作成には、以下の英語類語サイトを参考にしました。
- 118 Synonyms & Antonyms for SMART – Thesaurus.com
- Synonyms of smart – Merriam-Webster Thesaurus
- 54 Synonyms & Antonyms for EDUCATED – Thesaurus.com
- 215 Synonyms & Antonyms of EDUCATED – Merriam-Webster
- 27 Synonyms & Antonyms for TALENTED – Thesaurus.com
- 88 Synonyms & Antonyms of TALENTED – Merriam-Webster
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