福山雅治と吹石一恵結婚のニュースに対する菅官房長官の発言が性差別的だと、イギリスのGuardianに批判記事が掲載。それに関連して日本の男女平等ランキングが142ヶ国中、104位だという内容になります。記事で使われた英語表現を解説します。
記事の見出しは、”Japanese politician in sexism row after call for women to have more babies”とで、菅官房長官の発言への評価は痛烈なものになっています。
今回の菅さんの発言についての見方は、人それぞれだとは思います。
そういった見解はひとまず置いて、イギリスの一流新聞、The Gurardianの記事から、役に立つ英語表現を身につけましょう。
英語ニュースで覚える重要表現 : The Guardianより抜粋
The Japanese government’s top spokesman has rebutted charges of sexism after he called on women to contribute to their country’s wellbeing by having more babies.
(訳)
日本政府のトップスポークスマンが、女性に子供をもっと産んで彼らの国家に貢献して欲しいと求めたことが、性差別であるとの非難に反論している。
spokesman : スポークスマン、報道官
rebut : 反論する、反駁(反駁)する
sexism : 性差別
call on : 求める、要求する
contribute to ~ : ~に貢献する; ~に寄付する
wellbeing : 幸福、福利、健康
※ well-beingとも綴られます。
The remarks by Yoshihide Suga, the chief cabinet secretary and a close ally of the prime minister, Shinzo Abe, drew accusations that he was encouraging a return to the wartime era, when political leaders encouraged women to reproduce to support the country’s militarist ambitions.
(訳)
内閣官房長官で、首相の安倍晋三の親密な協力者である菅義偉の発言は、政治指導者たちが国家の軍国主義的野心を維持する為に女性たちに子孫を作ることを奨励した、戦時中への回帰を助長しているとの非難を招いた。
the chief cabinet secretary : 内閣官房長官
close ally : 親密な協力者[協力国]
※ ally = 同盟国; 協力者
prime minister : 首相、総理大臣
draw accusation : 非難を招く
encourage : 奨励する; 助長する
wartime era : 戦時中、戦争の時代
militarist : 軍国主義者; 軍国主義の
Japan performs poorly in international gender equality comparisons. In the World Economic Forum’s 2014 gender gap index, it ranked 104th out of 142 countries.
(訳)
国際的な男女共同参画の比較においての日本の果たす役割はみじめなものだ。2014年の世界経済フォーラムでの男女平等格差指数での日本の順位は、142ヶ国中104位となっている。
perform : (義務・役割などを)果たす、成し遂げる
gender equality : 男女共同参画
World Economic Forum : 世界経済フォーラム
gender gap index : 男女平等格差指数
rank : 位置する、位置を占める
まとめ
今回の菅官房長官の発言内容を踏まえると、至極妥当な記事だと私は思いました。
菅官房長官の発言は、海外の新聞記者にも、「産めよ増やせよ」という戦時中のスローガンを連想させるんですね。
この記事ではThe Gurdianの『Japanese politician in sexism row after call for women to have more babies』から抜粋して、覚えておきたい英語表現を紹介しました。
全文は上記リンクを参照して下さい。
コメント
女性の多数が子供を産みたくないというような事情はありません。だから子供を産んでねと言っても問題はありません。強制妊娠や強制出産に近いことまで要求しなければ、まったく問題はない。移民に賛成の人もいれば、移民に反対の人もいます。どちらの考えでも問題ない。移民をうけいれないと差別だという主張はまちがっています。今の日本には、軍国主義のかけらもありません。米中露なら軍国主義を懸念する記事があってもいいですが。外国の記者は、あまり日本を勉強していないのかもしれません。最後のベビーブームに女性の就職促進運動がぶつかり、出生率問題が致命的になったのは、偶然でないかもしれません。もし、そうなら、個人的意見として子供を産む女性をもっと優遇しないといけないと思われます。妊娠や育児の期間は、明らかに就労できないので、国家的な産休補助が必要で、それを、男性でも女性でもLGBTでもすべての人たちが支えていくことが必要に思います。こういうコラムは英語の勉強に役立ちますね。