TEDの英語プレゼンでリスニング: The forgotten history of autism

TEDの英語プレゼンでリスニング The forgotten history of autism リスニング
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40年前、自閉症患者は5千人に1人だと言われていました。現在は68人に1人が自閉症かそれに関する症状を持っていると言われます。なぜこの様な急激な増加があるのでしょうか。Steve Silbermanがその理由を語ります。プレゼンの一部は翻訳し、訳立つ英語表現は抜粋しています。動画は記事の下から見られます。

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自閉症への偏見を無くし多様性の素晴らしさを訴える英語プレゼンでリスニング

プレゼン抜粋と翻訳

Just after Christmas last year, 132 kids in California got the measles by either visiting Disneyland or being exposed to someone who’d been there. The virus then hopped the Canadian border, infecting more than 100 children in Quebec. One of the tragic things about this outbreak is that measles, which can be fatal to a child with a weakened immune system, is one of the most easily preventable diseases in the world.An effective vaccine against it has been available for more than half a century, but many of the kids involved in the Disneyland outbreak had not been vaccinated because their parents were afraid of something allegedly even worse: autism.

But wait — wasn’t the paper that sparked the controversy about autism and vaccines debunked, retracted, and branded a deliberate fraud by the British Medical Journal? Don’t most science-savvy people know that the theory that vaccines cause autism is B.S.? I think most of you do, but millions of parents worldwide continue to fear that vaccines put their kids at risk for autism.

(拙訳)
去年のクリスマスのすぐ後にディズニーランドに行った、またはそこに行った人に接触した子供たち132人がはしかになりました。その後ウィルスはカナダの国境を飛び越えケベックの100人以上の子供たちに感染しました。この大流行に関する悲劇の1つは、免疫系の弱った子供を死に致せることもあるはしかは、世界で最も発症を防ぎやすい病気のうちの1つであるということです。はしかに対して有効に働くワクチンは50年以上前から存在しています。ですがディズニーランドでの大流行に関わった子供たちの多くは、その子達の親達がはしかよりも悪いとされている病気を恐れていたために、ワクチンの接種を受けていなかったのです。その病気とは自閉症です。

でも待って、自閉症とワクチンに関しての論争を巻き起こした論文が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルの意図的詐称を偽りだと暴き、その論文を撤回させ、汚名を焼き付けたのではなかったでしょうか?多くの科学に通じた人々はワクチンが自閉症を引き起こすという理論なんてたわごとだと知っているのではありませんか?皆さんの多くはそのことをご存知だと思います。ですが世界中の何百万もの親達は、いまだにワクチンが子供たちを自閉症の危機に晒すと恐れているのです。

覚えておきたい英語表現

measles: はしか

hop: 跳ねる; 飛び越える

outbreak: (病気の)大流行

fatal: 死を招く、命に関わる

vaccinate: ワクチン接種をする

debunk: 誤りを暴く

retract: 取り消す、撤回する 

brand: 汚名をつける

savvy: 精通している、よく知っている

B.S.: たわごと (bullshitの略です)

プレゼン抜粋と翻訳

6:56
Lorna and her colleague Judith Gould
decided to do something that should have been done 30 years earlier. They undertook a study of autism prevalence in the general population. They pounded the pavement in a London suburb called Camberwell to try to find autistic children in the community. What they saw made clear that Kanner’s model was way too narrow, while the reality of autism was much more colorful and diverse. Some kids couldn’t talk at all, while others waxed on at length about their fascination with astrophysics, dinosaurs or the genealogy of royalty. In other words, these children didn’t fit into nice, neat boxes, as Judith put it, and they saw lots of them, way more than Kanner’s monolithic model would have predicted.

At first, they were at a loss to make sense of their data. How had no one noticed these children before? But then Lorna came upon a reference to a paper that had been published in German in 1944, the year after Kanner’s paper, and then forgotten, buried with the ashes of a terrible time that no one wanted to remember or think about.

ローナと彼女の同僚のジュディス・グードは30年前に行われているべきだったことをすることを決意しました。彼らは一般住民における自閉症の有病率についての研究を始めました。ロンドンの郊外にあるキャンバーウェルと呼ばれる街を、その地域社会での自閉症の子供を探すために歩き回りました。自身達の見たことで、カナーのモデルが非常に狭いものであり、実際の自閉症はもっと変化に富んだ多様なものであることが明らかになりました。全く話せない子どもがいれば、天体物理学、恐竜、王室の系図について、自分が魅了されていることについて、とうとうと話す子ども達がいます。言い換えればこの子達はお行儀のいい小奇麗無い箱には収まらないのです、ジュディスが言ったように。彼らはカナーがその単一色のモデルの中で予見していたよりも、はるかに多くのものを見ていました。

最初、彼女達は自分達のデータをどう理解したものか当惑しました。この子達に今まで誰も気づかないなんてことがあるものでしょうか?ですがその後ローナは、カナーの論文の翌年の1944年にドイツで発表されて、忘れ去られていた論文を偶然見つけます。誰もが思い出したくも考えたくも無い騒乱期の中で灰に包まれていたのです。

覚えておきたい英語表現

prevalence: 有病率、罹患率

pound: (道路などを)歩き回る

suburb: 郊外

astrophysics: 天体物理学

dinosaur: 恐竜

genealogy of royalty: 王室の系図 

プレゼン抜粋と翻訳

10:30
By coincidence, as Lorna and Judith worked behind the scenes
to reform the criteria, people all over the world were seeing an autistic adult for the first time.Before “Rain Man” came out in 1988, only a tiny, ingrown circle of experts knew what autism looked like,but after Dustin Hoffman’s unforgettable performance as Raymond Babbitt earned “Rain Man” four Academy Awards, pediatricians, psychologists, teachers and parents all over the world knew what autism looked like.

ローナとジュディスが基準を改訂しようと舞台裏で働いている時に、偶然にも、世界中の人々は始めて成人の自閉症患者を目にしていました。1988年に「レインマン」が公開されるまでは、小さな、内輪だけの専門家集団のみが自閉症がどのようなものかを知っていました。レイモンド・バビットを演じたダスティン・ホフマンの忘れられない演技によって、「レインマン」はアカデミー賞4部門を受賞し、自閉症がどのようなものかが、世界中の小児科医、心理学者、教師、親達に知られることになったのです。

覚えておきたい英語表現

coincidence: 偶然

criteria: 基準、クライテリア
※criterionの複数形。複数形で用いられることが多い

tiny: 小さな

ingrown: 内部に成長した、生まれつきの、内輪の

プレゼン抜粋と翻訳

One way to understand neurodiversity is to think in terms of human operating systems. Just because a P.C. is not running Windows doesn’t mean that it’s broken. By autistic standards, the normal human brain is easily distractable, obsessively social, and suffers from a deficit of attention to detail. To be sure, autistic people have a hard time living in a world not built for them.

神経の多様性を理解するための一つの方法は、人間をOSとして考えることです。パソコン上でWindowsが動作しないことは、それが故障していることを意味しません。自閉症の基準からすれば、通常の脳は気の散りやすい、執拗に社交的で、細部への注目力を欠いたものなのです。もちん、自閉症の人々は彼らのために作られてれいない世界で生きるのに、苦労をしています。

覚えておきたい英語表現

distractable: 気が散る

obsessively: 執拗に、強迫観念に取り付かれている

To be sure: もちろん、当然

have a hard time: 苦労する、つらい目にあう

まとめと動画

捉え方によっては、自閉症患者の数すらも変わってしまうということですね。人間をOSとして捉えてみようというSteve Silbermanの提案には私も全面的に賛成です。みんながWindows使ってるわけじゃないですもんね。

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