TEDの英語プレゼンでリスニング : Why I believe the mistreatment of women is the number one human rights abuse

Jimmy Carter Why I believe the mistreatment of women is the number one human rights abuse リスニング
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第39代アメリカ合衆国大統領で、人権活動家として精力的に活動してきたJimmy Carter (ジミーカーター)のプレゼンです。大統領退任後の積極的な外交活動でノーベル平和賞を受賞したカーターは、女性への虐待が人権問題の最も重要な課題だと語ります。プレゼンの一部は抜粋・翻訳しています。動画は記事の下から見られます。

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元アメリカ大統領はなぜ女性の不遇を人権問題の最重要課題だと考えるか

プレゼン抜粋と翻訳: ジミー・カーターが語るホワイトハウスを去ってからのキャリアについて

0:11
As a matter of fact,
I was trying to think about my career since I left the White House, and the best example I have is a cartoon in The New Yorker a couple of years ago. This little boy is looking up at his father, and he says, “Daddy, when I grow up, I want to be a former president.”

Well, I have had a great blessing as a former president, because I have had an access that very few other people in the world have ever had to get to know so many people around this whole universe. Not only am I familiar with the 50 states in the United States, but also my wife and I have visited more than 145 countries in the world, and the Carter Center has had full-time programs in 80 nations on Earth. And a lot of times, when we go into a country, we not only the meet the king or the president, but we also meet the villagers who live in the most remote areas of Africa.

(拙訳)
実を言うと、ホワイトハウスを去ってからの私のキャリアについて考えようと試みていました。私の手持ちにある中で、私のキャリアを最も端的に表しているのは数年前にThe New Yorkerに掲載された漫画です。その小さな男の子がお父さんを見上げて言います。「パパ、僕大きくなったら、元大統領になりたいんだ」。

ええ、私の元大統領としてのキャリアは非常に恵まれたものでした。この世界全体でほんの限られた人たちのみに知られていた、世界中の非常に多くの人々にお近づきになれたのですから。合衆国の50の州を熟知しするだけでなく、妻と私は世界中145以上の国を訪問し、カーターセンターには、地球上の80の国でフルタイムプログラムがあります。そして我々がある国を訪問している時、その国の王や大統領だけでなく、アフリカの僻地に住む村人達にも会うのです。

重要英語表現

great blessing : 天の恵み; 何よりだ

villager : 村人

remote area : 僻地、遠隔地

1:02
So our overall commitment at the Carter Center is to promote human rights, and knowing the world as I do, I can tell you without any equivocation that the number one abuse of human rights on Earth is, strangely, not addressed quite often, is the abuse of women and girls.

我々カーターセンター全体の遂行目標は人権の促進です。そして私が知っているこの世界について、包み隠さずはっきり言えることは、この地球での一番の人権侵害は、奇妙なことに強調されることがほとんどないのですが、女性達・少女達に対するものなのです。

重要英語表現

human rights: 人権

equivocation : あいまいな言葉
※without equivocationで包み隠さずという意味になります。

プレゼン抜粋と翻訳: アメリカで女性への不遇が存在する理由

13:25
There’s one more basic cause that I need not mention, and that is that in general, men don’t give a damn. That’s true. The average man that might say, I’m against the abuse of women and girls quietly accepts the privileged position that we occupy, and this is very similar to what I knew when I was a child,when separate but equal had existed. Racial discrimination, legally, had existed for 100 years, from 1865 at the end of the War Between the States, the Civil War, all the way up to the 1960s, when Lyndon Johnson got the bills passed for equal rights. But during that time, there were many white people that didn’t think that racial discrimination was okay, but they stayed quiet, because they enjoyed the privileges of better jobs, unique access to jury duty, better schools, and everything else, and that’s the same thing that exists today, because the average man really doesn’t care.

(拙訳)
私が言及する必要も無い、もう一つの原因があります。(訳者注: 女性の不遇の原因のことです)
一般論として、男達は問題を気になどしていないのです。本当ですよ。平均的な男性はこういうでしょう。私は女性達・少女達への虐待には反対だと。そして事もなげに、私たち男が占めている既得権益を受け入れるのです。
この事は私が子供だった時と似ています。分離すれど平等がまだ存在していた時のことです。人種差別は100年間、合法的に存在していました。州の間の戦争である南北戦争の終わりから1960年代にリンドン・ジョンソンが平等の権利を議会通過させるまでです。ですがそれまでの間、人種差別は正しくないと考えている白人は多くいました。ただ、仕事、自分達にのみ許された陪審員としての義務、良い学校、その他全てのことについての特権を享受したいがために黙っていたのです。同じことが今日、存在します。男が全然気になどしていないからです。

重要英語表現

don’t give a damn : 気にもかけない、屁とも思わない

separate but equal : 分離すれど平等

the Civil War : 南北戦争

racial discrimination : 人種差別

補足と動画

ジミー・カーターは1977年1月~1981年1月までアメリカの大統領を務めましたが、外交姿勢を弱腰だと批判され、1期で政権を去ることになってしまいました。
ですがその後、積極的な外交活動が評価され、2002年にノーベル平和賞を受賞しました。
こういったことから「史上最強の元大統領」などと称賛(揶揄)されています。
冒頭の話は、こういったことを下敷きにしているのです。説明すると野暮ですね。
ちなみにジミー・カーターはもう90歳だそうです。

記事で抜粋したプレゼンの動画は、下のリンクから見ることができます。

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