サウスカロライナ州の白人警察官が、黒人男性を射殺した事件も記憶に新しく、アメリカにおける黒人差別は根強いものがあるように思われます。詩人であり教育者でもあるClint Smithが自身の幼少期の経験から、アメリカという国で黒人の子供たちが育っていく際に直面する問題について語ります。5分12秒という短いプレゼンテーションですが、その内容には深く考えさせられます。Gregのスピーチの中から、英語習得に役立つ表現をピックアップしたので、参考にしていただければ幸いです。
アメリカの根深い問題を訴える英語プレゼンでリスニング
0:11~
Growing up, I didn’t always understand why my parents made me follow the rules that they did. Like, why did I really have to mow the lawn? Why was homework really that important? Why couldn’t I put jelly beans in my oatmeal?
My childhood was abound with questions like this. Normal things about being a kid and realizing that sometimes, it was best to listen to my parents even when I didn’t exactly understand why.
[拙訳]
子供の頃の私はいつも、なぜ両親が自分達のルールに私を従わせるのか理解できませんでした。
なんで僕が芝刈りなんかをしなくちゃいけないのか?なんで宿題がそんなに重要なのか?
なんでオートミールにゼリービーンズを入れちゃいけないのか?そういったふうにです。
少年期の私はこういった質問をたくさん抱いていました。
子供であれば普通のことです。同時にまた、実際には理解できないとしても、
両親いうことを聞くのが一番だと思うことも時にはありました。
覚えておきたい英語フレーズ
abound with(in)~: ~にあふれている、~に富む
※ Smithはプレゼンテーションの中で、was abound withと言っていますが、aboundは能動態で「あふれる」や「富む」という意味になる動詞です。be動詞がaboundの前についているのは、誤用だと思われます。
この解釈が私の不勉強によるものであり、これはこういった理由で正しい用法だよというご指摘があれば、コメント欄からご一報いただけると幸いです。
1:10~
In his most famous book, “Pedagogy of the Oppressed,” he states, “No one can be authentically human while he prevents others from being so.”
[拙訳]
彼のもっとも著名な本である『被抑圧者の教育学』の中で、「他者を忠実に人間として扱わないでいる間は、誰も本当の意味での人間にはなれない」と彼は述べています。
覚えておきたい英語表現
prevent A from ~ing: Aが~するのを妨げる
コメント